CI計画の一環

CI計画の一環として、キャラクターを用いてはどうかという話も出たが、結局立ち消えになりました。


三菱銀行が早くからディズニーのキャラクター(ミッキーマウスなど)を用いていたが、その真似をすることもあるまいという意見が主流でした。


また、当時は銀行のキャラクターに『人間』を用いたものは、成功しないといわれていました。


第一勧銀の『ハートのおじさん』があるにはあったが、成功したキャラクターとはいいがたい。


動物を使うにしても、ボーナス期のポスターや貯金箱がせいぜいで、一般的なものではなかった。


ところが、それからしばらくすると(10年ほど前からか)、各行ともキャラクター通帳を作り、積極的に売り込むようになりました。

ノベルティの中に

ノベルティの中には、これまでにも子供向けのマンガが付いたものがあったが、まさか通帳にキャラクターが使用されようとは、つい最近まで考えもしなかったことだ。


私が当研究所に入社したての頃、某地方銀行がCI戦略を実施するというので、そのための調査を請け負ったことがありました。


マークから店舗・立看板、ステーショナリー、リーフレット等のセールス・ツール、女子行員の制服まで、徹底して見直し、自行のカラー、即ちアイデンティティを明確にしたものに統一しようとしたのであるが、何分にも予算の枠があり、この時はマークを換えたのみにとどまった。


周知の通り、CIというのはなまやさしいものではありません。


現在でもいくつかの大手企業が試みてはいるが、その多くはVIの域を出ない。


むろん、CI戦略を実施するには莫大な費用がかかるということもあるが、そもそも、何をもってその企業の『らしさ』を訴えて行くかとのコンセンサスを得るのが、容易ではないからです。

幅広い年代層に人気

今やマンガは、子供の読みものではなく、若者の活字離れとあいまって、幅広い年代層にむかえられています。


電車の中でマンガ週刊誌を読んでいるサラリーマンを見ても、それほど違和感を覚えなくなったし、大学の入試や企業のセミナーにも、マンガが教材として使われています。


そればかりではありません。


マンガは『読みもの』いう形態にとどまらず、あらゆる分野で社会に浸透しています。


『軽・薄・短・小』がもてはやされたのは、昭和五十七年頃からであるが、なかでも『軽』は、最も息の長い社会風潮となっています。


とにかく「軽1い」ということが、世の中に受ける要因なのです。

軽チャーショック

『軽チャーショック』などという言葉に代表されるように、ひたすら「マンガチック」な世の中になりました。


若者の用いる文字も、流行語も、ファッションも、好みの大半は、「軽く」「マンガチック」なのです。


社会風潮というものは恐ろしい。


つい4、5年前まで、「今の若い者は」といっていたオジサン達までが、いつのまにか「カワユイ」だの「ギャル」だのという言葉を使い、「マンガで歴史や経済学が多少なりと理解できるなら、それはそれで有益だ」などとのたまう。


そういった風潮の中で、「お固い」といわれた金融機関も、変らざるをえなくなってきました。


マンガ・キャラクターの全盛期


戦後、漫画雑誌が相次いで出版されたが、当時の『漫画』は、小学生以下の『子ども』の読みものであり、中学生になってもまだ漫画を見ているというのは、恥ずかしいことでした。


また、漫画本というのはまともな読みものとは認められず、「うちの子は漫画ばかり見ていて本を読まない」と嘆く親もいた。


ところが、1960年代の中頃からは、アダルト向けの漫画週刊誌も登場し、内容も『劇画』や風刺漫画というジャンルが中心になります。


読者層も広がって、小中学生はむろんのこと、高校・大学生、社会人にも、広く読まれるようになりました。


そして、80年代後半以降は、『マンガ』の時代です。


『漫画』ではなく、『マンガ』あるいは『まんが』と、仮名で表した方が、その内容を示すにふさわしい。

レヴュー その5

ブラック・レイン


しかし警察署で蕎麦を食っていた高倉健が電話に出る時、口もとをさっと拭って直立不動で受話器を握る、そういう些細な演出、日本人の美徳を伝える細やかな演技が、それらの不備を補って余りある魅力を本作に与えています。


その根底にあるのは未知のものへの敬意であり、日米双方を肯定しようとする前向きな姿勢だ。


他者への敬意と自己肯定。


現代日本人がもっとも苦手とする二大要素が映画をおもしろくするのかと思うと、暗澹とした気分になってくるが、本作の成功は日本人スタッフのポテンシャルがあったればこそのもの。


やればできることが証明されたのです。


今度はアメリカ人の力を借りずにやってみようではないか!

レヴュー その4

ブラック・レイン


ここで描かれる日本、大阪の街は、リドリーの感性によって切り取られ、装飾された舞台装置である以上に、「松田優作を生んだ国」というある種の尊敬に包まれています。


それは欧米人が望む観光地化された日本でもなければ、日本映画に出てくる日常と地続きの平板な世界でもない、映画的興奮に満ちたカッコいい日本だ。


国辱映画どころか、いっそ「アメリカ人にここまで撮ってもらって、ボケッとしてる邦画の方が国辱ものなんじゃないの?"」という気さえしてくる。


無論、おかしな点は山ほどあるのですがv

レヴュー その3

ブラック・レイン


「リドリー、おまえもか」と愕然とする問に映画はさくさくと先に進み、日本の日の字も出てこないまま、まずはニューヨークを舞台にひとりの刑事のドラマが描かれる。


ここまでは、普通に出来のいいハリウッド映画。


しかし開始十数分、松田優作が登場してから、この映画は尋常でないオーラを放ち始める。


ハリウッド俳優と互角の存在感、という言い方は正しくなくて、登場したその瞬間、松田優作は明らかに他の出演者たちを圧倒する。


武装した部下を引き連れてレストランに乱入し、衆目の中で凄惨な殺人を実行するシーンの緊張感は、単に演出によって導き出されたものではなく、松田優作という日本の俳優に対する畏敬の念、「なんなんだ、こいつは」という、マイケル・ダグラスらの驚きに裏打ちされた紛れもない「本物」だった。


以後、この緊張感は舞台が日本に移ってからも維持されます。

レヴュー その2

ブラック・レイン


80年代も末期の当時は、世界を凌駕する勢いだった日本経済への興味も手伝って、第二次国辱映画ブーム(ちなみに第一次ブームの火付け役は73年『燃えよドラゴン』。日本じゃないっちゅうの!)の真最中。


「そんな日本人はいません」映画が量産される一方、『ラストエンペラー』や『太陽の帝国』がかなり正確な日本人像を描き始めてもいたので、本作にかける期待は大きかった。


なんと言っても監督は『エイリアン』『プレードランナi』のリドリー・スコットだ。


エンタメ系映画にも文芸の香りを漂わせるリドリーなら、「アメリカの刑事が大阪で日本のヤクザと戦う」という、聞いただけで国辱臭が立ちこめてくる内容の映画であっても、必ずや傑作に仕立ててくれるはずと固く信じていました。


しかるに冒頭、いきなり日の丸。


音楽がまたなにげにオリエンタルな感じ。

最初に顕微鏡で・・・

最初に顕微鏡で金属を調べたのは、17世紀の大物理学者ロバー卜・フック(1635~1703)だったそうです。


彼が1665年に出版した『ミクログラフィア』(顕微図学)に100倍に拡大された針の先端の図と50倍に拡大されたかみそりの刃の図がのっています。


これが顕微鏡で観察された金属のもっとも古い像です。


その後18世紀の1720年代にフランスの大科学者レオミュール(1683~1757)が、鉄の研究に顕微鏡の適用を試みた。


彼は近代的な科学精神をもって浸炭鋼と可鍛鋳鉄の製造法を発明し、浸炭、脱炭、焼入れの過程を科学的に理論化するために破面を肉眼観察し、拡大鏡を使用し、さらに.顕微鏡をも使用したのであ→た.しかし、彼の考察で主となったのは拡大鏡による金属の破面構造であり、顕、微鏡下でなにをとらえたかは判然としない。


こうして19世紀に入るのであるが、今度はロシア人パウル・アノーソフが登場する。


そしてそれは、いままで見てきたロートアイアンの研究と深く関係していたそうです。

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